サクラ巡検
2024年2月18日 三浦海岸河津桜
2024年4月14日 新宿御苑
過去には伊豆の河津町に行ったこともあったが、三浦海岸の河津桜もとても美しく
菜の花のコントラストも春の訪れを感じる。
新宿御苑は多くの種類のさくらがあるので、桜研究にはぴったりな場所である。
桜に関して興味をもっている点は親の形質がこのどこに出ているか?という
ことである。ご存知のとおり、河津桜はカンヒザクラとオオシマザクラを両親とし、
ソメイヨシノはエドヒガンとオオシマザクラを両親とする。
私たちはそれぞれの種の萼筒の色と形に注目した。
ここではソメイヨシノについて説明する。




赤い矢印の部分が萼筒。
白い矢印はエドヒガンの萼筒。
(赤くぷっくりしていて短い)
オレンジの矢印はオオシマザクラの萼筒。
(緑色でほっそりとして長い)
緑矢印はソメイヨシノの萼筒。
(赤身の間に緑色が入り、少しふっくらしている)



花の断面を比較する。
エドヒガン
オオシマザクラ
ソメイヨシノ
3つを比較するとソメイヨシノの萼筒の特徴はエドヒガンとオオシマザクラの
中間であることがわかる。
子房がエドヒガンだととても大きいこともわかった。
観察しているとソメイヨシノと言ってもかなりのバリエーションがありそうだ。
また、蕾の時期、盛花の時期、散り際と見ていくと、
散り際になるほど赤みが強くなっているように感じ、継続観察を行っていく。
年一回だが季節ものなのでね。